朝日新聞で三遊亭竜楽さんが月一で連載している「らくごよみ」
が本にまとめられ発売になったそうです☆


今月は「無筆」について書かれていました。
落語では、八っあんがご隠居さんから聞いたちょっとした知恵を
「新しい!」「格好いい!」「他の奴は知らないから俺が先に!」
と真似しようとして失敗しちゃうという笑い噺がいくつもある。
でも、外国ではこういうパターンの笑い話はないんだとか。
(竜楽さんはヨーロッパ各国で公演をしているので実体験として
感じたことだと思います)
日本独特の笑いのセンスなのかな?

「三人無筆」も無筆の人が少なかったからこそ笑える噺として
聴く人に通用したのではと書かれていたのも意外だった。
寺子屋が普及するようになって、読み書きの出来る人が増えて
いったという時代背景があったからこそなんですねぇ…
「代書屋」や「手紙無筆」も同じく、無筆の人が少なくなったから
笑える、、、確かにね。


聞いたばかりのことを真似しようとして失敗するパターンは、新しもの
好きな江戸っ子っぽくて、江戸発祥の噺が多いのかと思ったら
そんなこともないみたい。上方発祥の噺もあるんですね〜

余談ですが、朝ドラの「ごちそうさん」で初鰹を奮発して買ってくるめ以子
に対して、明日になったら安くなるのにわざわざ高いお金出して買ってくる
のはアホくさいというような事を言っていた和枝さん。いかにも!と思ったのは
関西出身の人が東京の人は高価な買い物をしたのが自慢になるけど、関西の
人は元値よりどれだけ安く買ったかが自慢になるんだと言ってたのを思い出し
たから。「このネクタイ1万円だったんだ」と「このネクタイ1万円だったのを
5千円で買ったんだ!」の違いなんだそう。聞いた当時20代前半だった私は
価値観の違いにビックリしたんでした。

そして、思い出しついでにもうひとつ。その関西出身の人曰く、京都では通りで
会ったひとに「こんにちは」の挨拶をしたあと、何処へ行くのか?とも聞くのが
通例だけど、それに対して律儀に答える必要はなくて「へぇ、ちょっと」と言っとく
ものなんだと。これにもへぇ〜〜〜と思ったんでした。