6月24日は落語協会が2011年4月から寄席の協力を得て続けている
復興支援寄席へ行ってきました。今回は池袋演芸場です。
前売り無しの当日券のみなので、お客さん早くから行列している中
さん吉師匠らが募金箱を持ってお客さんの列を廻っていました。

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開場時間も早めてくださり、席に座って開演を待っていると
11時頃に客席に現れたのは圓丈師匠!拍手が起こる。
せっかく早めに開場したんだから、ただお待たせするのではなく
少し開演を早めますと粋なはからい☆

予定では11時30分開演だったけど、11時8分には二番太鼓が鳴り
15分頃には幕が開き、前座さんの噺が始まった。

●柳亭市也 「牛ほめ」
 急な出番だったが、復興支援初めての前座登場でございますと
 落ち着いた挨拶。与太郎は二十歳になってもちゃんと挨拶も出来ない
 けれど、叔父さんを喜ばそうと一生懸命で可愛らしい♪
 

●柳家三三 「はてなの茶碗」
 一番手の登場に会場がどよめく。その後別の開場へ移動の為でした。
 京都が舞台の噺なので、三三さんのを聴けるとは思ってなかった〜ヾ(*´∀`*)ノ
 油屋さんは江戸から流れてきた設定になっているので江戸っ子。茶屋の主人に
 茶碗を売れと啖呵を切るのも三三さんのはテンポが良くて私には聴きやすい。
 茶碗の値打ちを賭けて、有り金はたいて一か八かの博打を打つ油屋さんは
 気風がいいと言うのか、向こう見ずと言うのか…懲りない性分ヾ(・ω・o)
 上方の噺だと思うと、最後に水瓶を探してくるあたりはいかにも大阪商人的な
 感じがする。たまさんの爆裂しゃべりで聴きたいかもw
 それにしても、今日のお客さんはドッとよく笑う


●古今亭朝太 「お見立て」
 この噺は白酒さんで聴いたからなのか、恰幅のいい噺家さんに似合う気がする
 杢兵衛大尽のイメージがそうなっちゃってるのかな。そんな感じなのでもちろん
 朝太さんもしっくりv(あくまで私見ですがw)
 秋に真打昇進が決まっているというのはご本人でなく、一之輔さんからの紹介。
 悪い人じゃないんだろうけど残念な感じの杢兵衛大尽と、手練手管を知り尽くした
 ような喜瀬川花魁の両方から次々と無理難題を言われて、困り果てる喜助さんが
 可笑しい(*´∀`*) 人が困ってるのを愉しむなんてー落語ってイケナイねぇ…w
 

●春風亭一之輔 「初天神」
 この噺を凧揚げまで聴けたのは初めて♪ 
 一之輔さんの初天神は一朝師匠のとは違うんだな〜とまず思いました。
 金坊の父を振り回すこまっしゃくれっぷりもしっかり一之輔風味になっていて
 どんな噺を演っても濃い一之輔味になりそうな感じ。ニンニクも鷹の爪も
 バッチリでパンチの利いた味になってますよ〜みたいな?ヾ(・ε・。)
 滑舌が良いという訳でもないのに、不思議な人だ…一之輔さんが政談もの
 をやったらどんな感じになるのかなぁ〜 
 

演目が全て終わるとベテラン衆や一同が舞台に並び、ご挨拶。
左から柳家さん吉、三遊亭圓丈、古今亭 朝太、東京二、柳家小袁治、
春風亭一之輔、柳亭市馬、、(お名前分からず)、大瀬うたじ

出演者だけでなく、応援者とされる協会の皆さんがこの会を盛り上げよう
としている気持ちが感じられる催しでした。札止めになった会場一杯の
お客さんと共に三本締めでお開き。